2016年12月13日

静岡市消防団静岡第33分団(大代)建築工事

 7月より工事を行っていた、「静岡市消防団静岡第33分団(大代)建築工事」が12月12日に無事工事終了しました。

 この工事は静岡市発注の工事で、エイヤ!と入札したら、たまたま落札できたものでした。

 大代という地区は、梅ヶ島の温泉に向かう途中を左に逸れて、5分ほど車で走った場所にあります。
メインの街道からは入り込んだところにあるので、行こうと思って行かないといけない場所です。


 大代に向かう山道は狭く、大型車両が通行できないため、重機の運搬等に苦労することがありました。


 建物は鉄骨造の平屋建てなのですが、小屋組と間仕切り壁は木造でできていて、少し変わった構造です。
これは静岡市では公共建築物にも地元の木材を使おうという意向の表れだと思います。
イレギュラーな構造ですので、プレカットで対応することは不可能で、当社のベテラン大工さんが工場で
手刻みして対応しました。




 できてしまえば、今風のすっきりした外観で、静岡市の木が使われている、という印象はあまりないかもしれません。
色を選定する際に、赤と緑と聞いていたので、派手ではないか?とも思ったのですが、斜面の茶畑や他の民家の色彩とも
案外、馴染んでいます。



 完成してしまうと、会社から1時間のこの地区に行くことも少なくなるかなと思うと、少し寂しいですね。
でも、建築物を造り出すという作業は、自分が設計したものでないにしても、やはりやりがいのある仕事だと感じています。

(片桐秀夫)  


Posted by katagiri at 22:53Comments(0)工事