2016年03月28日
静岡市役所 静岡庁舎本館
静岡市役所 静岡庁舎(葵区役所)は3棟の建物から構成されていて、最も北側にあるのが、本館です。
この本館の歴史は古く、1934年(昭和9年)、静岡県浜松出身の建築家、中村與資平によって設計され、建設されました。戦争の空襲にも堪え、今も現用されています。
1階のエントランスの華麗な雰囲気も見事だし、屋上の葵ドームは静岡市の象徴でもあります。建物はL字の形をしており、正面である東側がエントランスで、その裏には中庭があります。中庭は今風の広場になっていますが、こちらからの方が正面からよりもドームが良く見えます。
建物は4階建てで、1階に市役所の各課と市民ギャラリー、2階と3階は市議会、4階には市役所の各課があります。市民ギャラリーでは毎週、絵画展や写真展が行われていて、市民に親しまれています。

この4階部分、上の写真ではドームの左側ですが、この部分は増築されたとのことです。元々はこの部分は3階建てだったとのことです。
この4階部分の内装工事を請け負わせてもらい、ただいま、工事中です。こう書いていくと、とてもかっこよく聞こえますが、歴史的建築物の修復に携わっているわけではなく、ただ単に、床を普及品の床材に貼りかえているだけのことです。
ただ、このような歴史的建築物の中で仕事ができるのは、とても嬉しいものです。
先週は3月26日「てんかんの日」(パープルデー)に合わせて、ドームは紫色にライトアップされていました。ちょうど工事も佳境に入り、遅くまで残業していた時に見たドームですが、とても幻想的なものでした。

この紫のライトアップは「てんかんをもつ人を、ひとりぼっちにしない」というメッセージが込められているそうです。私自身はこのイベントには参加していませんが、ちょうど同じ時期に仕事をしていたということです。
ちなみに、今日は、「紫のライトアップ」の仕掛けを取り外す業者が来て、我々の現場で取り外していきました。紫の仕組み、見てしまいました! どういう仕組みだったかは、秘密!
(片桐秀夫)
この本館の歴史は古く、1934年(昭和9年)、静岡県浜松出身の建築家、中村與資平によって設計され、建設されました。戦争の空襲にも堪え、今も現用されています。
1階のエントランスの華麗な雰囲気も見事だし、屋上の葵ドームは静岡市の象徴でもあります。建物はL字の形をしており、正面である東側がエントランスで、その裏には中庭があります。中庭は今風の広場になっていますが、こちらからの方が正面からよりもドームが良く見えます。
建物は4階建てで、1階に市役所の各課と市民ギャラリー、2階と3階は市議会、4階には市役所の各課があります。市民ギャラリーでは毎週、絵画展や写真展が行われていて、市民に親しまれています。
この4階部分、上の写真ではドームの左側ですが、この部分は増築されたとのことです。元々はこの部分は3階建てだったとのことです。
この4階部分の内装工事を請け負わせてもらい、ただいま、工事中です。こう書いていくと、とてもかっこよく聞こえますが、歴史的建築物の修復に携わっているわけではなく、ただ単に、床を普及品の床材に貼りかえているだけのことです。
ただ、このような歴史的建築物の中で仕事ができるのは、とても嬉しいものです。
先週は3月26日「てんかんの日」(パープルデー)に合わせて、ドームは紫色にライトアップされていました。ちょうど工事も佳境に入り、遅くまで残業していた時に見たドームですが、とても幻想的なものでした。
この紫のライトアップは「てんかんをもつ人を、ひとりぼっちにしない」というメッセージが込められているそうです。私自身はこのイベントには参加していませんが、ちょうど同じ時期に仕事をしていたということです。
ちなみに、今日は、「紫のライトアップ」の仕掛けを取り外す業者が来て、我々の現場で取り外していきました。紫の仕組み、見てしまいました! どういう仕組みだったかは、秘密!
(片桐秀夫)
2016年03月22日
Windows 10にしましたが・・・
片桐です。当社で業務で使用しているPCはいずれもWindows8.1が導入されており、世間の悪評(?)もあまり気にならず、普通に使用しておりました。
先週より、「Widows 10」へのアップグレードの催促が頻繁に来るようになり、それでも、予定を伸ばし伸ばしにしておりました。先週、1台のPCを電源ONのまま、帰宅しましたら、勝手にWindows10にupgradeされていました。取りあえず、使用しているソフトは動いていますが、問題は「電子入札」です。
当社は静岡県、静岡市、それぞれの工事入札参加資格をとり、時折、入札に参加しています。公共工事の入札、というと、かつての談合とかドロドロしたイメージがある方もいると思いますが、今は電子入札ということもあり、駆け引き無し、インチキ無の状態になっていると思います。
電子入札は、静岡県共同利用電子入札システムという専用のサイトがあります。このサイトを介して入札金額を入札し、落札できたかどうかも、このサイトを介して確認します。このサイトを使うには、電子証明書カードが必要で、入札に参加している企業でないと使えません。
ただ、入札物件検索や入札結果は入札情報サイト(PPI)というサイトが別にあり、それはインターネットに接続されていれば誰でもアクセスすることができます。
問題はこれらのサイトがWidows10に未だに対応していないことです。電子入札ヘルプデスクに問い合わせたところ、7月をめどにwindows10に対応するとのこと・・・。うーむ、今、使っている、このパソコンはやっぱりWindows 8.1に戻さないといけないのか。。。
(片桐秀夫)
先週より、「Widows 10」へのアップグレードの催促が頻繁に来るようになり、それでも、予定を伸ばし伸ばしにしておりました。先週、1台のPCを電源ONのまま、帰宅しましたら、勝手にWindows10にupgradeされていました。取りあえず、使用しているソフトは動いていますが、問題は「電子入札」です。
当社は静岡県、静岡市、それぞれの工事入札参加資格をとり、時折、入札に参加しています。公共工事の入札、というと、かつての談合とかドロドロしたイメージがある方もいると思いますが、今は電子入札ということもあり、駆け引き無し、インチキ無の状態になっていると思います。
電子入札は、静岡県共同利用電子入札システムという専用のサイトがあります。このサイトを介して入札金額を入札し、落札できたかどうかも、このサイトを介して確認します。このサイトを使うには、電子証明書カードが必要で、入札に参加している企業でないと使えません。
ただ、入札物件検索や入札結果は入札情報サイト(PPI)というサイトが別にあり、それはインターネットに接続されていれば誰でもアクセスすることができます。
問題はこれらのサイトがWidows10に未だに対応していないことです。電子入札ヘルプデスクに問い合わせたところ、7月をめどにwindows10に対応するとのこと・・・。うーむ、今、使っている、このパソコンはやっぱりWindows 8.1に戻さないといけないのか。。。
(片桐秀夫)
2016年03月18日
上棟です
木造3階建て住宅を請け負わせていただき、本日、めでたく上棟となりました。
隣地境界線との間がとても狭く、「建て寄せ」で施工しましたが、予定通り納まり、ほっとしました。

これから、完成に向けての作業になります。

隣地境界線との間がとても狭く、「建て寄せ」で施工しましたが、予定通り納まり、ほっとしました。
これから、完成に向けての作業になります。
2016年03月16日
溶岩
富士市国久保というところでガレージの工事を施工しています。
住宅部分は大手住宅メーカーによるものです。同じ敷地に別棟でガレージを作ろうとしたのですが、施主様の希望するガレージは形が複雑で住宅会社では対応できないということで、当社で施工させていただくことになりました。ユニット化された住宅メーカーによる施工が無理でも、鉄骨造、木造、鉄筋コンクリート造、それぞれの工法の特性を活かせば、幅広い要望に対して当社では対応することができます。
今回は鉄骨造でその要望に対して対応することができました。他の構造物(土留め基礎や、配管等)に影響を与えず、なおかつ、敷地目一杯に立てようとすると、鉄骨造が最適です。木造では不可能だし、鉄筋コンクリート造ではコストが掛かりすぎます。
また、地盤調査の結果、この敷地には地下70cmくらいの深さに、岩盤があることが判明していました。鉄骨の基礎は一般的には1m近く掘らなければいけませんが、今回はサンベース工法を採用することで、掘る深さを浅くさせることにしました。平屋のガレージですが、きちんと構造計算しており、建物の作り方としてはビルを作るのと同じ手法です。

今週より基礎工事が始まっていますが、地盤調査で予想された通り、岩盤が出てきました。ショベルでつついてもびくともしない、とても硬いものです。これを壊すのには、大変、苦労するでしょう。地盤調査の結果を信じて工法を選択したのは正解でした。

(赤で囲ったところに溶岩が見える)
施主様の話では、この場所は国久保=国窪という地名の通り、周囲の地盤よりも少しくぼんでいて、大昔に富士山噴火の際に流れ出た溶岩がこの地を通り、それが今でも残っている、とのことです。
静岡市では滅多にお目に掛かれない貴重な体験となりました。
(片桐秀夫)
住宅部分は大手住宅メーカーによるものです。同じ敷地に別棟でガレージを作ろうとしたのですが、施主様の希望するガレージは形が複雑で住宅会社では対応できないということで、当社で施工させていただくことになりました。ユニット化された住宅メーカーによる施工が無理でも、鉄骨造、木造、鉄筋コンクリート造、それぞれの工法の特性を活かせば、幅広い要望に対して当社では対応することができます。
今回は鉄骨造でその要望に対して対応することができました。他の構造物(土留め基礎や、配管等)に影響を与えず、なおかつ、敷地目一杯に立てようとすると、鉄骨造が最適です。木造では不可能だし、鉄筋コンクリート造ではコストが掛かりすぎます。
また、地盤調査の結果、この敷地には地下70cmくらいの深さに、岩盤があることが判明していました。鉄骨の基礎は一般的には1m近く掘らなければいけませんが、今回はサンベース工法を採用することで、掘る深さを浅くさせることにしました。平屋のガレージですが、きちんと構造計算しており、建物の作り方としてはビルを作るのと同じ手法です。
今週より基礎工事が始まっていますが、地盤調査で予想された通り、岩盤が出てきました。ショベルでつついてもびくともしない、とても硬いものです。これを壊すのには、大変、苦労するでしょう。地盤調査の結果を信じて工法を選択したのは正解でした。
(赤で囲ったところに溶岩が見える)
施主様の話では、この場所は国久保=国窪という地名の通り、周囲の地盤よりも少しくぼんでいて、大昔に富士山噴火の際に流れ出た溶岩がこの地を通り、それが今でも残っている、とのことです。
静岡市では滅多にお目に掛かれない貴重な体験となりました。
(片桐秀夫)
2016年03月08日
天空率計算
片桐工務店では一級建築士事務所も併設しており、自社でできる範囲であれば、確認申請も行います。
今回は、既存住宅に、別棟でガレージをつくりたいという依頼です。
既に完成してお住まいに合っているお宅は他社の設計施工によるものなのですが、これが道路斜線について天空率を適用しているので、今回のガレージも天空率の検討をしなければなりません。
天空率? ジブリとか関係するのかな?と普通の人は思いますよね。全く関係ないです。
建築基準法の話なので、詳しく書くと難しくなってしまうので、かいつまんで書きますと。
まず、道路斜線による高さ制限、という考え方があります。
道路に面した部分に高い建物を建てると、道路が暗くなってしまうので、道路の幅員に応じて、建物の高さを制限しようという法律です。
道路から離れるとそれに応じて高さを高くすることができます。

道路斜線一杯に立てようとすると、以下のような建物になってしまいます。

実際、こういう形をしたマンションはたくさんありますよね。
しかし、「天空率」という考え方で、高さ制限をクリアする方法もあります。
そもそも、道路斜線による高さ制限の考え方は「道路から見て空がたくさん見えるように。」という趣旨から始まっています。
逆に言えば、空がたくさん見えれば、高さ制限を掛けなくても良い、というのが天空率の考え方です。
道路の反対側に立って、建物の方向を見ます。視界に入るすべての風景の中の空の部分について考えます。

まずは「適合建築物」(道路斜線をギリギリ守った建物)が建った時に見える空の範囲の面積を計算します。
次に、「計画建築物」(実際に立てようとする建物)が建った時に見える空の範囲の面積を計算します。
その2つを比較し、適合建築物が建った時よりも、計画建築物が建った時の方がたくさん空が見える、ということを示せば、道路斜線による高さ制限を無視して建てても良い、ということです。
今回の確認申請では、初めて天空率を適用して計算してみました。

天空率の法律自体は平成14年からあり、もう14年も経過しているのですが、今までなかなか、これを駆使することはありませんでした。
知り合いの建築士に聞いても、案外、天空率計算の経験のある方は少なかったです。
当社に入れているCADソフトでは、天空率計算ができるので、条件さえ入れてしまえば、あとはパソコンが計算してくれます。
ただ、今回は条件設定が難しかったです。
今回、天空率を経験できたので、これからも有効に活用していこうと思います。
今回は、既存住宅に、別棟でガレージをつくりたいという依頼です。
既に完成してお住まいに合っているお宅は他社の設計施工によるものなのですが、これが道路斜線について天空率を適用しているので、今回のガレージも天空率の検討をしなければなりません。
天空率? ジブリとか関係するのかな?と普通の人は思いますよね。全く関係ないです。
建築基準法の話なので、詳しく書くと難しくなってしまうので、かいつまんで書きますと。
まず、道路斜線による高さ制限、という考え方があります。
道路に面した部分に高い建物を建てると、道路が暗くなってしまうので、道路の幅員に応じて、建物の高さを制限しようという法律です。
道路から離れるとそれに応じて高さを高くすることができます。

道路斜線一杯に立てようとすると、以下のような建物になってしまいます。

実際、こういう形をしたマンションはたくさんありますよね。
しかし、「天空率」という考え方で、高さ制限をクリアする方法もあります。
そもそも、道路斜線による高さ制限の考え方は「道路から見て空がたくさん見えるように。」という趣旨から始まっています。
逆に言えば、空がたくさん見えれば、高さ制限を掛けなくても良い、というのが天空率の考え方です。
道路の反対側に立って、建物の方向を見ます。視界に入るすべての風景の中の空の部分について考えます。

まずは「適合建築物」(道路斜線をギリギリ守った建物)が建った時に見える空の範囲の面積を計算します。
次に、「計画建築物」(実際に立てようとする建物)が建った時に見える空の範囲の面積を計算します。
その2つを比較し、適合建築物が建った時よりも、計画建築物が建った時の方がたくさん空が見える、ということを示せば、道路斜線による高さ制限を無視して建てても良い、ということです。
今回の確認申請では、初めて天空率を適用して計算してみました。
天空率の法律自体は平成14年からあり、もう14年も経過しているのですが、今までなかなか、これを駆使することはありませんでした。
知り合いの建築士に聞いても、案外、天空率計算の経験のある方は少なかったです。
当社に入れているCADソフトでは、天空率計算ができるので、条件さえ入れてしまえば、あとはパソコンが計算してくれます。
ただ、今回は条件設定が難しかったです。
今回、天空率を経験できたので、これからも有効に活用していこうと思います。
タグ :天空率