2017年03月08日

【井戸復活プロジェクト】井戸水 復活!【11】

2月中旬より出なくなっていた井戸水ですが、3月上旬より、再び出るようになりました。


浅井戸なので、地下水の水位の影響を受けるみたいです。
このまま1年通して出てくれると良いのですが・・・。

(片桐秀夫)  
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2017年02月13日

【井戸復活プロジェクト】ついに井戸水が枯れてしまいました【10】

井戸の話を書くのは昨年の9月から途絶えていました。

前回、書いた時に、「新たな問題」と書いたのですが、それは匂いの問題でした。
井戸からくみ出す水は何か匂いがするのです。それは臭いにおいで、良い匂いではありません。
もう1度、水質検査してもらおう、と思いつつも、井戸水は庭の草木への水やりなどに利用していました。

が、しかし、2月も中旬になって、ついに井戸水が汲め出せなくなりました。
手動ポンプシュコシュコ動かしても、すっかすか。呼び水が切れたのか?と思い、呼び水を足してみてもダメです。

蓋を開けてみると・・・


底らしきものが見えます。土?ヘドロのようなものが見えるのですが。

これを機に井戸さらいをしたいのですが、まだ寒いしねぇ。
とか言ってる間に井戸水の水位が上がるかもしれないので、はやめにやりたいところではあります。

ただ、井戸水の匂いのことを考えると、井戸の中にもぐるのは危険かもしれません。
何らかのガスが発生している可能性もあるので・・・。

ちょっと悩み中。

(片桐秀夫)
  
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2016年09月23日

【井戸復活プロジェクト】蓋の設置【9】

 井戸の水を汲み上げられるようになったので、とりあえず水まき等に利用しています。

 最終的には震災時等に非常用の水として使いたいわけで、雨が入らないように、蓋を作成することにしました。
今まではコンクリートのふちがあるだけだったので、ただ、ふたをするだけでは隙間から雨が入ってしまいます。
そこで、蓋の台座をつくり、水が浸入しないようにしました。蓋そのものは台座にかぶせるようにするというわけです。


これが台座の部分です。鉄工所に作成してもらい、亜鉛メッキをしました。結構、重量級です。


蓋はガルバリウム鋼板を板金店に作成してもらいました。

 いずれも既製品ではなく、カタギリが寸法を打ち合わせて作成してもらったオーダーメイド品です。

 雨水が入らなくなって、飲用に一歩近づいたか?と思いきや、別の問題が発生・・・

<続く>

(片桐秀夫)

  
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2016年07月04日

【井戸復活プロジェクト】配管とポンプの設置【8】

 配管ルートが確保できたので、給排水業者の方に連絡すると、その次の日に来てくれました。これまで暇な時に作業を進めていたのですが、ついに配管です。

 床下の配管をするのが困難だったようですが、配管とポンプの設置は完了しました。

配管作業の様子
塩ビパイプをサドルを使用して井戸に取り付けていきます。(先端にはフート弁を設置)

配管後
配管後の様子

ポンプ設置の様子
ポンプ設置の様子

 そして、いよいよ、レバーを動かしてみると・・・
井戸水が出ました
無事、井戸水が出ました。

 水は無色透明で、ごみが混ざるようなこともありません。始めは生ぬるい水が出ていたのですが、5回ほどレバーを操作すると、すぐに冷たい水になります。井戸の水は1年中16度だそうで、夏は井戸水が冷たく感じるようです。10回くらい操作すると、ポンプ本体の表面にうっすらと結露してきます。外気温よりも冷たい証拠です。

 整理すると、ポンプまでの配管は以下のようになっています。
配管の概要

 このポンプは「吸い込み揚程 7m」ということでした。今回は水平距離が2mあるので、この部分を計算に加えると、7mを超えてしまいます。ただ、高さだけを勘案すれば、水面よりポンプの設置場所までは7mというところです。なので、水を汲み上げることができるかどうか心配だったのですが、問題なく汲み上げることができました。

 初めに1回だけ呼び水を入れましたが、吸い込み口につけたフート弁のおかげか、その後は1日置いても呼び水が無くとも汲み上げることができました。

 レバーはそれなりに重いのですが、女性の方でも操作できました。息子(4歳)にレバーを押してもらったのですが、さすがに無理でした。

 そんな訳で、配管は成功。これで一段落ですが、まだ、井戸に蓋を取り付けていないので、雨水が入り放題です。次は蓋の整備を考えます。

(片桐秀夫)  
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2016年07月01日

【井戸復活プロジェクト】配管ルートの確保【7】

 しばらく、仕事が多忙だったのでそのままだったのですが、配管ルートの検討と確保を行いました。

 井戸は実家の建物に囲まれた部分にあり、その場で水を汲み上げても、使いたい場所まで運ぶ必要があります。
そこで、井戸の直上ではなく、2mほど床下を配管して、勝手口の脇まで水が出るようにすることにしました。
ポンプの選定も、それを見越したものにしました。(一般的なガシャポンでは井戸の直上に設置する必要がある。)

 勝手口の脇まで配管するためには、建物に穴を開ける必要があります。
建物は鉄筋コンクリート造なので、コア抜きと呼ばれる方法で穴を開けます。
ここで重要なのは、鉄筋コンクリートの鉄筋を切らないことです。
以前、当BLOGで紹介しました鉄筋探査器で、鉄筋の位置を推定し、穴を開けたところ、
無事、鉄筋を避けて穴を開けることに成功しました。

外壁に新たに開けた穴
井戸の壁に開けた穴

 次回は配管とポンプの設置になります。

(片桐秀夫)  
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2016年06月06日

【井戸復活プロジェクト】井戸ポンプが届きました【6】

 井戸内の水をどうやって汲み出すのか、いろいろと考えました。

 普通に家庭で井戸水を利用するのであれば、電動ポンプを利用すれば良いです。
ただ、電動ポンプですと、電源が必要です。もしも地震を被災して停電したら水が汲みだせません。
発電機やバッテリーを利用すれば電源は確保できますが、ガソリンがなくなったり、
バッテリーを使い切ってしまえばおしまいです。

 そう考えると、人力によるポンプが良いナ、と思いました。
ネットで検索を掛けると、様々な人力ポンプがあります。
むかしながらの「ガシャポン」がシンプルで良いのですが、「ガシャポン」の弱点は2つあります。
一つは、ガシャポンそのものを井戸の直上に設置しなければいけないということ。
もう一つは、ガシャポンから出た水は、その場で排出しないといけないということです。

 今回、利用しようとしている井戸は、建物の中にあり、上記2つがどちらもネックになります。

 そこでさらにネットで検索を掛けると、その2つの問題をどちらも解決できる井戸ポンプがありました。
普通のガシャポンよりも高価だったのですが、デザインもモダンな感じで、「面白いナ」と思い、
取り寄せてしまいました。
NIRA-6B
NIRA-6B

 これなら、井戸よりも離れたところに設置できるし、汲みだされた水を配管して、その先に家庭用の
浄水器を取り付けることも可能なようです。

<続く>

(片桐秀夫)
  
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Posted by katagiri at 18:12Comments(0)井戸

2016年05月06日

【井戸復活プロジェクト】井戸内の清掃【5】

 さて、井戸内の清掃ですが、自分でやると危険が伴うので、受水槽の清掃等を請け負う業者さんにお願いしてみました。

 水中ポンプで井戸内の水を排出すると、ある程度は水位が下がるのですが、そこからは井戸水が次々と供給されて水位が下がらない状況でした。これは前回と同じです。
井戸作業

 井戸内にもぐって、壁にへばりついたボイド管(コンクリートを固める時に使用する紙管)をはがし、搬出してもらいます。井戸内の水は相変わらず16度のようで、作業する方は寒がっていました。壁をきれいにした後は、井戸の底の部分の清掃もお願いしました。ボイド管の残骸が結構、落ちていました。底まで下りていくと、腰のあたりまで水に浸かってしまうようで、最後は網ですくってもらいました。


 底は砂状になっているらしく、歩くと砂を巻き上げて、水が濁ってしまうようです。それでも、ごみの清掃はできたので、これでしばらく置いてみて、再び、水質検査をしてみようと思います。ゴミを除去したことで、一般細菌が減るのかどうか、興味のあるところです。
清掃後の井戸水面

 また、今のままでは雨水がそのまま入り込んでしまうし、外気とも触れているので、細かなゴミが入りやすい状況です。どうやって蓋をすべきかも考えていきたいと思います。

(片桐秀夫)  
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Posted by katagiri at 09:47Comments(0)井戸

2016年04月28日

【井戸復活プロジェクト】水質検査の結果-1【4】

 前回の記事で取り出した水について、水質検査の結果が送られてきました。今回は最も簡易なビル管法11項目のものです。
水質検査の結果

 これを見ると、一般細菌が既定の値をオーバーしていますが、大腸菌を含め、他の値は規定値内です。飲料水としては、この状態では飲めませんが、もう少し整備すれば非常用の水にはなりそうな感触はあります。

 今の状態では、井戸は雨水がそのまま入ってしまう状態ですし、外気とも常に触れている状態です。それに、ボイド管の残骸が残っているし、井戸の中に落ちてしまったものもあるので、その中に細菌が繁殖している可能性もあります。

 水質検査をしてくれた業者は、受水槽の清掃もするそうなので、ついでに井戸内の清掃も頼んでしまいました。井戸内の清掃をしてどうなるか?が、次のステップです。

(片桐秀夫)  
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Posted by katagiri at 17:33Comments(0)井戸

2016年04月22日

【井戸復活プロジェクト】水を取り出してみた【3】

 水位が900mmくらいあることが判ったのですが、これが雨水が溜まったものなのか、井戸水なのか判らない。どちらにしても井戸の中の水を抜いてしまえば、井戸の中の清掃ができると考えて、井戸の水を取り出すことにしました。

 使うのはこちら。
水中ポンプ
 水中ポンプです。

 これにロープを付けて井戸の中に垂らして、排水してみました。


 15分くらい排水したのですが、一向に、水位が下がる気配がありません。

 と言うことは、これは井戸の水なのか?
始めは少し小さな石が混じっていましたが、すぐにきれいな水になりました。水はヒヤッとした感じです。水温を測ると16度。
水温


 この日の気温が20度なので、明らかに気温よりは低いです。
気温

 ついでに、その水を採取しておきました。
採取

 予定外だったのですが、この水の成分が何か知りたくなり、急遽、分析を扱う会社に連絡し、取りに来てもらうことにしました。
採取した水

 さて、どんな水質なんでしょうね?

<続く>

(片桐秀夫)  
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Posted by katagiri at 16:01Comments(0)井戸

2016年04月20日

【井戸復活プロジェクト】もぐってみた【2】

 本日、避難梯子が到着しましたので、早速、使用してみました。

 事前調査で深さは5m以上あることが判っていました。5mと言えば、2階建ての窓くらいの高さで、落ちれば、最悪、命の危険にもさらされます。なので、慎重に下りました。井戸自体は、自分が生まれる前からあるのですが、中に入るのは初めてで、緊張します。

 恐る恐る下りていくと、型枠のボイド管の残骸がでてきました。水を吸ってもろくなっているので、触るだけでポロポロと崩れ落ちてしまいます。少しずつはがし、地上からはロープをつけたバケツをたらしてもらい、その中にはがした残骸を入れて、何度か上げてもらいました。そんな作業をしながら、水面まで到着です。
井戸の水面

 事前の調査では水深は500mmくらいだろうと思っていたのですが、ひざの高さまで下りても底にたどりつきません。そこで、アルミパイプで底を点いて、水深を測ってみると、900mmくらいはありそうです。900mmもあると、下半身が水に埋まってしまうので危険と考え、作業を中止しました。

 ちなみに、避難梯子ですが、慎重に下りないと踏み外します。しかしながら、軽くて、狭い処でも展開できるのは非常に便利でした。
井戸水面から見上げたところ
井戸の水面から見上げたところ。

 次は、水を抜くことを考えます。


<追記>
 井戸の中は酸欠になる可能性があるから、慎重に作業しないといけないよ!と友人よりご指摘いただきました。
いろいろ、調べてみると、確かにそうでした。軽率に井戸の中に入ってしまったのはいけなかったようです。
と同時に、何事もなく、運が良かったです。この記事を真似て、取り返しの無い事故にならないように、ご注意願います。


(片桐秀夫)


  
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