2016年04月28日

【井戸復活プロジェクト】水質検査の結果-1【4】

 前回の記事で取り出した水について、水質検査の結果が送られてきました。今回は最も簡易なビル管法11項目のものです。
水質検査の結果

 これを見ると、一般細菌が既定の値をオーバーしていますが、大腸菌を含め、他の値は規定値内です。飲料水としては、この状態では飲めませんが、もう少し整備すれば非常用の水にはなりそうな感触はあります。

 今の状態では、井戸は雨水がそのまま入ってしまう状態ですし、外気とも常に触れている状態です。それに、ボイド管の残骸が残っているし、井戸の中に落ちてしまったものもあるので、その中に細菌が繁殖している可能性もあります。

 水質検査をしてくれた業者は、受水槽の清掃もするそうなので、ついでに井戸内の清掃も頼んでしまいました。井戸内の清掃をしてどうなるか?が、次のステップです。

(片桐秀夫)  
タグ :井戸震災


Posted by katagiri at 17:33Comments(0)防災井戸

2016年04月22日

【井戸復活プロジェクト】水を取り出してみた【3】

 水位が900mmくらいあることが判ったのですが、これが雨水が溜まったものなのか、井戸水なのか判らない。どちらにしても井戸の中の水を抜いてしまえば、井戸の中の清掃ができると考えて、井戸の水を取り出すことにしました。

 使うのはこちら。
水中ポンプ
 水中ポンプです。

 これにロープを付けて井戸の中に垂らして、排水してみました。


 15分くらい排水したのですが、一向に、水位が下がる気配がありません。

 と言うことは、これは井戸の水なのか?
始めは少し小さな石が混じっていましたが、すぐにきれいな水になりました。水はヒヤッとした感じです。水温を測ると16度。
水温


 この日の気温が20度なので、明らかに気温よりは低いです。
気温

 ついでに、その水を採取しておきました。
採取

 予定外だったのですが、この水の成分が何か知りたくなり、急遽、分析を扱う会社に連絡し、取りに来てもらうことにしました。
採取した水

 さて、どんな水質なんでしょうね?

<続く>

(片桐秀夫)  
タグ :井戸震災


Posted by katagiri at 16:01Comments(0)防災井戸

2016年04月20日

【井戸復活プロジェクト】もぐってみた【2】

 本日、避難梯子が到着しましたので、早速、使用してみました。

 事前調査で深さは5m以上あることが判っていました。5mと言えば、2階建ての窓くらいの高さで、落ちれば、最悪、命の危険にもさらされます。なので、慎重に下りました。井戸自体は、自分が生まれる前からあるのですが、中に入るのは初めてで、緊張します。

 恐る恐る下りていくと、型枠のボイド管の残骸がでてきました。水を吸ってもろくなっているので、触るだけでポロポロと崩れ落ちてしまいます。少しずつはがし、地上からはロープをつけたバケツをたらしてもらい、その中にはがした残骸を入れて、何度か上げてもらいました。そんな作業をしながら、水面まで到着です。
井戸の水面

 事前の調査では水深は500mmくらいだろうと思っていたのですが、ひざの高さまで下りても底にたどりつきません。そこで、アルミパイプで底を点いて、水深を測ってみると、900mmくらいはありそうです。900mmもあると、下半身が水に埋まってしまうので危険と考え、作業を中止しました。

 ちなみに、避難梯子ですが、慎重に下りないと踏み外します。しかしながら、軽くて、狭い処でも展開できるのは非常に便利でした。
井戸水面から見上げたところ
井戸の水面から見上げたところ。

 次は、水を抜くことを考えます。


<追記>
 井戸の中は酸欠になる可能性があるから、慎重に作業しないといけないよ!と友人よりご指摘いただきました。
いろいろ、調べてみると、確かにそうでした。軽率に井戸の中に入ってしまったのはいけなかったようです。
と同時に、何事もなく、運が良かったです。この記事を真似て、取り返しの無い事故にならないように、ご注意願います。


(片桐秀夫)


  
タグ :井戸震災


Posted by katagiri at 20:12Comments(0)防災井戸

2016年04月18日

【井戸復活プロジェクト】昔の井戸を復活させよう【1】

 まずは、今回の熊本/大分の大地震で被災された皆様、心からお見舞い申し上げます。
今は地震が継続して起こっている状況で、現場も混乱していると思います。私には地震が収まるのをお祈りする事くらいしかできません。私にできることは限られていますが、機会があれば支援をしたいと考えています。

 東日本大震災の時は、たまたまのめぐり合わせで宮城県への炊き出しボランティアに片桐も出かけています。震災から2か月経ったゴールデンウイークでしたが、その段階でもに私の参加した団体の炊き出しは被災地の皆様には喜ばれました。
炊き出し

 地震が収まっていない今の段階では何とも申しあげられないのですが、その時のボランティアチームがまた動きだしたら、参加するかもしれません。静岡から熊本は遠いですが・・・。

 一方で、震災の報道を見ていて、ここ静岡が震災に見舞われた時のことを考えてしまいます。

 震災時に足りなくなってしまって困るものの一つに、水、がありますよね。今回も給水車フル出動。

 事務所所在地でもある片桐の実家(安西)には井戸があるのですが、最近、放置されたままだったので、久しぶりに覗いて、現状を把握してみることにしました。地上から5.5mほどの深さに水面があり、深さ6mくらいに底があるようです。つまり、50cmほどの水位があるように思います。この水は雨水が溜まったものなのか、それとも、井戸水なのか?

 災害時にこれを利用できないか思案中。電気も止まることを考えると、手動ポンプが良さそうなんだけど、昔ながらのガチャポン(手押しポンプ)って結構ごついですね。 それに、ろ過装置があれば飲み水としても使えるかも、と思います。

 現状の井戸の様子です。
井戸地上

 井戸は随分前から実家にあるのですが、20年前に家を建て直した時に、父がボイド管をいれてコンクリートで補強しました。径は800mmです。井戸を埋めるのは良くない、という説を信じて、実家を設計する時は、井戸の部分だけえぐった平面計画にしています。
あらためて井戸の中を観察すると、そのボイド管の紙が残った状態です。
井戸内部

まずは一度掃除をしないといけないです。

 でも、梯子をこの場所に持ち込むのに苦労しそうで、下りて行く事もままなりません。そこで、避難梯子を通信販売で購入しました。


 避難梯子が到着したら、下りてみて、井戸の底の様子を見てこようと思います。

 知らないことが一杯です。友人からいろいろなアドバイスをいただきましたので、それらを参考にしながら、この井戸を復活させたいと考えました。このBLOG始まって初めての連載シリーズを始めます。

(片桐秀夫)
  
タグ :震災井戸


Posted by katagiri at 23:00Comments(0)防災井戸

2016年04月13日

静岡高等技能学校 入校式

 大工、職人の高齢化が今後問題になると予想されています。
日経アーキテクチャー誌 2016/4/14号によると

1985年 80万人
だったのが
2010年 40万人
と半減しているそうです。

また、
2025年 20万人
という予測があるそうです。さらに半減です。

 片桐工務店では、これまで自社で大工さんを社員として抱えて営業してきましたが、高齢化等でその人数も減っていき、昨年、とうとう1名になってしまいました。
大工さんを外注にして営業を続けることも不可能ではないし、多くの工務店がそのようにして営業を続けています。実際、当社でも、たびたび、外部の大工さんの応援を仰いでいます。

 しかしながら、やはり工務店としては自社の大工が社内にいるべきだと考え、求人募集を出しました。が、数か月、音沙汰の無い状況。そんな中、未経験に等しい方の応募があり、今年初めより、社員として働いてもらっています。現役バリバリの先輩大工さんと共に作業はするものの、まだまだ覚えなければいけないことが一杯です。当然、お仕事もお客様に迷惑の掛からないように進めないといけないわけで、効率を求められる今の時代に仕事と学習を両立するのは難しいです。

 そこで、「大工さんの学校」を探したところ、静岡高等技能学校があることをみつけました。

早速、窓口である静岡大工建築業協同組合に連絡すると、学校に関する情報を丁寧に説明頂き、その後、入校手続きを進めました。

 この学校には木造建築科、建築板金科、左官タイル科の3つのコースがあり、それぞれ、3年、2年、2年で卒業ということになります。本年度は、木造建築科に2名、左官タイル科に2名の入校生がいました。働きながらの通学となりますから、授業は月に4日。ただし、この4日間は朝から晩までの1日授業です。授業内容を見ると、「建築概論」「機械操作」「安全衛生」などという文字が並んでいます。

 本日は、その入校式でした。このような大工さんの学校があることは、とてもありがたいことです。社内の先輩大工さんの指導の他、外部の指導も合わせ、一人前の大工さんに育ってほしいと思います。


 それにしても、この職人不足になるだろうといわれている時代に入校生4名とは寂しいですね。

 ちなみに、木造建築科のもう1人、および、左官タイル科の2人の事業主の方は、いずれも片桐が建築士会を通じて知り合った方々でした。皆さん、人材育成をしっかりやっているんだな、と思うとともに、これからも自分を含め社員のスキルアップを図っていきたいと思いました。

(片桐秀夫)  


Posted by katagiri at 14:22Comments(0)業務

2016年04月13日

入札サイトもWindows 10に対応

 当blogで3月22日付で
Windows 10にしましたが・・・なんて記事を書いたのですが、急にサイトの方で対応してくれるようになったみたいで、入札のサイトもwindows10に対応するようになりました。

 ただ、windows10の標準ブラウザであるedgeだと不具合が多く、入札サイトに行く時はinternet explorerを開いておりまする。

(片桐秀夫)  


Posted by katagiri at 13:20Comments(0)業務

2016年04月05日

静岡鉄道の沿線で工事

 片桐は静岡鉄道沿線に住んでいますが、電車ってとっても便利。
静岡市にはJRの他には静岡鉄道しか走っていないので、この便利さを静岡市内ではごく限られた地域の人しか享受できないのは残念なことだと思います。

 しかし、デメリットもあります。静岡鉄道沿線だと、やはり電車の騒音は朝早くから夜遅くまで聞こえますし、何より、沿線で工事する時は、かなり気を付けます。

 もしも、線路の中に物が落ちたり、建物が倒れたりしたら、大変なことです。電車に当たって事故にでもなったら、目も当てられません。

 静岡鉄道沿線で工事を行う場合は、予め静岡鉄道に書類を提出し、担当の部署と協議をします。そして、工事当日には、静岡鉄道の列車見張員が現地に常駐し、電車が通る時に笛で合図をしてもらいます。笛が聞こえたら作業は一時中断、電車が通り過ぎたら、作業再開です。

 今回は、静岡鉄道線路沿いの平屋の鉄骨車庫を解体する工事を請け負いました。この車庫は静岡鉄道の軌道ギリギリに建てられているので、静岡鉄道側からは今回の解体工事に対しては細心の注意を払うように言われていました。

 列車見張員の方に立ち会っていると・・・やってきました。新型車両!

(オレンジ色の安全ベストを着ている方が列車見張員です。)

 早く乗ってみたいですね~

 ちなみに、新型車両は1台しかないらしく、あとは従来型の車両だそうです。


 電車が来たら作業中止・・・作業員の方は「だるまさんがころんだをやってるみたいだね~」と言っていました。

 解体工事は無事終わりました。

(片桐秀夫)    


Posted by katagiri at 19:38Comments(0)工事

2016年04月01日

鉄骨造ガレージ 建方しました

 平屋の鉄骨造ガレージの建方を行いました。


今回はサンベース工法ですので、地中の基礎工事と同時に建方も行いました。

 工場で製作された鉄骨を現場に搬入し、
クレーンでそれぞれをセットし、
とび職の皆さんがボルトで接合していく、
という順番です。

 正確に位置を出し、また、柱の倒れや、高さの調整もボルト本締の前に行います。

 何もない土地に骨組が組みあがると、急にボリューム感が出てくるものです。

(片桐秀夫)  


Posted by katagiri at 20:10Comments(0)工事