2016年02月18日

東京からの移住地ランキング 静岡県は第4位に

 今朝、yahooニュースを見ていたら、こんな記事が目に止まりました。

「2015年移住先人気ナンバー1は何県? 20~30歳代の移住相談件数が急増」

リンク元はこちら↓
2015年移住希望地域ランキング公開
(「認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター」のHPへ飛びます。)

昨年1年間に東京交通会館に移住相談等で来場した人4,359人に対して行った調査結果を元に、移住したい県のランキングを集計したものです。

都会に住む人は、田舎暮らしにあこがれるのかなー、と思いつつ、静岡県は何位か見てみると、2015年ランキングでは4位でした。ここ3年ほどは山梨県と長野県が首位を争っていますが、

静岡県のランキングは
2011年 19位
2012年 ランク外(20位以下)
2013年 ランク外(20位以下)
2014年 7位
2015年 4位
と、ここ2年くらいで急上昇しています。

上位の、山梨県、長野県、静岡県は、いずれも東京からそこそこに近いのが上位になる要因の一つと思います。
今まで、静岡県がランキングで低かったのは、東京からは近いものの、静岡県=山村地域と言うイメージが沸かなかったからなのかな?
と想像したりします。

自分の住んでいる横田町は旧東海道沿線で、中心市街地にも近く、交通の便も良いのに、空き地や空き家が多くて、もったいないです。
でも、都会に住む人が憧れる「田舎暮らし」ができる場所は山村地域だと思うので、横田町は移住先として対象にならないのでしょうね。

一方で、静岡市でも山村地域となる地域はどうかと言うと、チラホラと移住される方がいらっしゃるようです。
しかしながら、静岡市の山村部の一つである玉川地区では子供の数が減ってしまい、2年ほど先から小学校と中学校が合併してしまうそうです。

静岡市はいわゆる「コンパクトシティ」で、中心市街地と行政機関が狭い範囲に集中していますから、とても便利な町だと思います。
また、自然豊かな山村地域も、これら市街地からそんなに遠くない範囲(車で30分ほど)にもありますから、もう少し大きな視点で見ても、山村地域と都市がコンパクトにまとまっていると思います。

当社にも、時々ですが、東京の設計事務所様からのお誘いで、見積もり合わせに参加させていただくことがあります。大抵は、東京の方が静岡に移住(Uターンか、Iターン)するに当たって、実際に工事を施工する業者を探している、というものです。(設計は東京の事務所、施工は地元の業者) そして、その内のいくつかは実際に施工させていただきました。今は、インターネットもメールも使えますので、距離が離れていることによる打合せの不便さは、かなり解消されています。

光ファイバーさえ引いてしまえば、山村地域でも都会と同じ情報をインターネットで得られることができますが、豊かな自然やおいしい空気や水はその場所に行かないと味わうことができません。そう考えると、山村地域に住むことのメリットがクローズアップされていく気もします。

不動産市場には出ない(=東京では物件情報が見れない)けれども、空家になっている山村地域の住宅は結構あるようです。これらが都会の人の目に触れるようになると、魅力的に見えるかもしれませんね。

PS.この記事を書いた後に、社内で話したりしたんだけど、熱海辺りから東京に新幹線通勤、なんて層も含まれているんじゃなかろうか、なんて意見もありました。

(片桐秀夫)  


Posted by katagiri at 08:51Comments(0)住宅