2016年07月01日

【井戸復活プロジェクト】配管ルートの確保【7】

 しばらく、仕事が多忙だったのでそのままだったのですが、配管ルートの検討と確保を行いました。

 井戸は実家の建物に囲まれた部分にあり、その場で水を汲み上げても、使いたい場所まで運ぶ必要があります。
そこで、井戸の直上ではなく、2mほど床下を配管して、勝手口の脇まで水が出るようにすることにしました。
ポンプの選定も、それを見越したものにしました。(一般的なガシャポンでは井戸の直上に設置する必要がある。)

 勝手口の脇まで配管するためには、建物に穴を開ける必要があります。
建物は鉄筋コンクリート造なので、コア抜きと呼ばれる方法で穴を開けます。
ここで重要なのは、鉄筋コンクリートの鉄筋を切らないことです。
以前、当BLOGで紹介しました鉄筋探査器で、鉄筋の位置を推定し、穴を開けたところ、
無事、鉄筋を避けて穴を開けることに成功しました。

外壁に新たに開けた穴
井戸の壁に開けた穴

 次回は配管とポンプの設置になります。

(片桐秀夫)  
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Posted by katagiri at 11:08Comments(0)防災

2016年06月06日

【井戸復活プロジェクト】井戸ポンプが届きました【6】

 井戸内の水をどうやって汲み出すのか、いろいろと考えました。

 普通に家庭で井戸水を利用するのであれば、電動ポンプを利用すれば良いです。
ただ、電動ポンプですと、電源が必要です。もしも地震を被災して停電したら水が汲みだせません。
発電機やバッテリーを利用すれば電源は確保できますが、ガソリンがなくなったり、
バッテリーを使い切ってしまえばおしまいです。

 そう考えると、人力によるポンプが良いナ、と思いました。
ネットで検索を掛けると、様々な人力ポンプがあります。
むかしながらの「ガシャポン」がシンプルで良いのですが、「ガシャポン」の弱点は2つあります。
一つは、ガシャポンそのものを井戸の直上に設置しなければいけないということ。
もう一つは、ガシャポンから出た水は、その場で排出しないといけないということです。

 今回、利用しようとしている井戸は、建物の中にあり、上記2つがどちらもネックになります。

 そこでさらにネットで検索を掛けると、その2つの問題をどちらも解決できる井戸ポンプがありました。
普通のガシャポンよりも高価だったのですが、デザインもモダンな感じで、「面白いナ」と思い、
取り寄せてしまいました。
NIRA-6B
NIRA-6B

 これなら、井戸よりも離れたところに設置できるし、汲みだされた水を配管して、その先に家庭用の
浄水器を取り付けることも可能なようです。

<続く>

(片桐秀夫)
  
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Posted by katagiri at 18:12Comments(0)防災

2016年05月14日

わが家の専門家診断 説明会

 昨晩、5月13日(金)夜に、静岡市役所で開催された「静岡市わが家の専門家診断説明会」に参加してきました。

 静岡県では「TOUKAI-0」という事業を立ち上げ、建物の耐震化に取り組んでいます。それをベースに各々の各市町で独自色を加えて、事業が実行されています。

 当社では、片桐秀夫が耐震診断補強相談士として、2002年の開始当時よりこの事業に参加しており、昨年度までに178件のお宅の無料診断をさせていただきました。また、その中で34件のお宅の耐震改修工事を施工させていただきました。当方で無料診断をしても、その後、他社で建て替えたり、補強工事を行った事例もあります。無料診断については、静岡市の委託で行っているという立場もあり、露骨な営業活動は避け、フェアな対応をするようにしています。

 先に起こりました熊本地震では、犠牲者の死亡原因の大半が建築物の倒壊によるものでした。昨晩の説明会では、静岡市職員の熊本での応急危険度判定活動の報告も行われましたが、倒壊した建物の大半が「旧耐震」の建築物だったそうです。

 日本の建築基準法では、地震に強い建築物にするための構造規定が設けられています。地震の力が建築物に対してどのように影響を及ぼし、倒壊に至るのか、地震がある度にそのメカニズムが研究されてきていまた。1978年(昭和53年)に起きた宮城県沖地震の辺りを契機に建築基準法の耐震に関する規定を引き上げる動きがあり、1981年(昭和56年)6月1日に建築基準法が改正されました。この日を境に、以前のものを「旧耐震」、新しいものを「新耐震」と呼んでいます。

 実を言うと、その後、1995年(平成7年)の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の後、2000年(平成12年)にも建築基準法の構造規定は改正されているので、これ以前の建物は現行の建築基準法よりも耐震性に関しては不十分と言えます。その後も細かな改正が繰り返されていますが、大地震の際に「旧耐震」の建物に被害が大きいことから、この「TOUKAI-O」についても「旧耐震」の建物が対象となっています。

 静岡県では木造住宅の耐震化率を95%まで引き上げたい、ということです。昨年度末の時点で、88.9%の木造住宅の耐震化が達成できているようですが、まだ目標には届かないとのこと。そこで、本来ならば昨年度で終了する予定だったこの事業も「第2次耐震改修促進計画」の元、継続されることになりました。

 当社では、引き続き、静岡市の「TOUKAI-0」わが家の専門家診断事業に協力させていただき、精密診断、補強工事も承っております。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。(今日はちょっとだけ営業モード)

 最後に、昨晩配布された静岡県のリーフレットを掲載しておきます。
(画像をクリックすると拡大表示されます。)






(片桐秀夫)  


Posted by katagiri at 10:15Comments(0)防災

2016年05月06日

【井戸復活プロジェクト】井戸内の清掃【5】

 さて、井戸内の清掃ですが、自分でやると危険が伴うので、受水槽の清掃等を請け負う業者さんにお願いしてみました。

 水中ポンプで井戸内の水を排出すると、ある程度は水位が下がるのですが、そこからは井戸水が次々と供給されて水位が下がらない状況でした。これは前回と同じです。
井戸作業

 井戸内にもぐって、壁にへばりついたボイド管(コンクリートを固める時に使用する紙管)をはがし、搬出してもらいます。井戸内の水は相変わらず16度のようで、作業する方は寒がっていました。壁をきれいにした後は、井戸の底の部分の清掃もお願いしました。ボイド管の残骸が結構、落ちていました。底まで下りていくと、腰のあたりまで水に浸かってしまうようで、最後は網ですくってもらいました。


 底は砂状になっているらしく、歩くと砂を巻き上げて、水が濁ってしまうようです。それでも、ごみの清掃はできたので、これでしばらく置いてみて、再び、水質検査をしてみようと思います。ゴミを除去したことで、一般細菌が減るのかどうか、興味のあるところです。
清掃後の井戸水面

 また、今のままでは雨水がそのまま入り込んでしまうし、外気とも触れているので、細かなゴミが入りやすい状況です。どうやって蓋をすべきかも考えていきたいと思います。

(片桐秀夫)  
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Posted by katagiri at 09:47Comments(0)防災

2016年04月28日

【井戸復活プロジェクト】水質検査の結果-1【4】

 前回の記事で取り出した水について、水質検査の結果が送られてきました。今回は最も簡易なビル管法11項目のものです。
水質検査の結果

 これを見ると、一般細菌が既定の値をオーバーしていますが、大腸菌を含め、他の値は規定値内です。飲料水としては、この状態では飲めませんが、もう少し整備すれば非常用の水にはなりそうな感触はあります。

 今の状態では、井戸は雨水がそのまま入ってしまう状態ですし、外気とも常に触れている状態です。それに、ボイド管の残骸が残っているし、井戸の中に落ちてしまったものもあるので、その中に細菌が繁殖している可能性もあります。

 水質検査をしてくれた業者は、受水槽の清掃もするそうなので、ついでに井戸内の清掃も頼んでしまいました。井戸内の清掃をしてどうなるか?が、次のステップです。

(片桐秀夫)  
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Posted by katagiri at 17:33Comments(0)防災

2016年04月22日

【井戸復活プロジェクト】水を取り出してみた【3】

 水位が900mmくらいあることが判ったのですが、これが雨水が溜まったものなのか、井戸水なのか判らない。どちらにしても井戸の中の水を抜いてしまえば、井戸の中の清掃ができると考えて、井戸の水を取り出すことにしました。

 使うのはこちら。
水中ポンプ
 水中ポンプです。

 これにロープを付けて井戸の中に垂らして、排水してみました。


 15分くらい排水したのですが、一向に、水位が下がる気配がありません。

 と言うことは、これは井戸の水なのか?
始めは少し小さな石が混じっていましたが、すぐにきれいな水になりました。水はヒヤッとした感じです。水温を測ると16度。
水温


 この日の気温が20度なので、明らかに気温よりは低いです。
気温

 ついでに、その水を採取しておきました。
採取

 予定外だったのですが、この水の成分が何か知りたくなり、急遽、分析を扱う会社に連絡し、取りに来てもらうことにしました。
採取した水

 さて、どんな水質なんでしょうね?

<続く>

(片桐秀夫)  
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Posted by katagiri at 16:01Comments(0)防災

2016年04月20日

【井戸復活プロジェクト】もぐってみた【2】

 本日、避難梯子が到着しましたので、早速、使用してみました。

 事前調査で深さは5m以上あることが判っていました。5mと言えば、2階建ての窓くらいの高さで、落ちれば、最悪、命の危険にもさらされます。なので、慎重に下りました。井戸自体は、自分が生まれる前からあるのですが、中に入るのは初めてで、緊張します。

 恐る恐る下りていくと、型枠のボイド管の残骸がでてきました。水を吸ってもろくなっているので、触るだけでポロポロと崩れ落ちてしまいます。少しずつはがし、地上からはロープをつけたバケツをたらしてもらい、その中にはがした残骸を入れて、何度か上げてもらいました。そんな作業をしながら、水面まで到着です。
井戸の水面

 事前の調査では水深は500mmくらいだろうと思っていたのですが、ひざの高さまで下りても底にたどりつきません。そこで、アルミパイプで底を点いて、水深を測ってみると、900mmくらいはありそうです。900mmもあると、下半身が水に埋まってしまうので危険と考え、作業を中止しました。

 ちなみに、避難梯子ですが、慎重に下りないと踏み外します。しかしながら、軽くて、狭い処でも展開できるのは非常に便利でした。
井戸水面から見上げたところ
井戸の水面から見上げたところ。

 次は、水を抜くことを考えます。


<追記>
 井戸の中は酸欠になる可能性があるから、慎重に作業しないといけないよ!と友人よりご指摘いただきました。
いろいろ、調べてみると、確かにそうでした。軽率に井戸の中に入ってしまったのはいけなかったようです。
と同時に、何事もなく、運が良かったです。この記事を真似て、取り返しの無い事故にならないように、ご注意願います。


(片桐秀夫)


  
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Posted by katagiri at 20:12Comments(0)防災

2016年04月18日

【井戸復活プロジェクト】昔の井戸を復活させよう【1】

 まずは、今回の熊本/大分の大地震で被災された皆様、心からお見舞い申し上げます。
今は地震が継続して起こっている状況で、現場も混乱していると思います。私には地震が収まるのをお祈りする事くらいしかできません。私にできることは限られていますが、機会があれば支援をしたいと考えています。

 東日本大震災の時は、たまたまのめぐり合わせで宮城県への炊き出しボランティアに片桐も出かけています。震災から2か月経ったゴールデンウイークでしたが、その段階でもに私の参加した団体の炊き出しは被災地の皆様には喜ばれました。
炊き出し

 地震が収まっていない今の段階では何とも申しあげられないのですが、その時のボランティアチームがまた動きだしたら、参加するかもしれません。静岡から熊本は遠いですが・・・。

 一方で、震災の報道を見ていて、ここ静岡が震災に見舞われた時のことを考えてしまいます。

 震災時に足りなくなってしまって困るものの一つに、水、がありますよね。今回も給水車フル出動。

 事務所所在地でもある片桐の実家(安西)には井戸があるのですが、最近、放置されたままだったので、久しぶりに覗いて、現状を把握してみることにしました。地上から5.5mほどの深さに水面があり、深さ6mくらいに底があるようです。つまり、50cmほどの水位があるように思います。この水は雨水が溜まったものなのか、それとも、井戸水なのか?

 災害時にこれを利用できないか思案中。電気も止まることを考えると、手動ポンプが良さそうなんだけど、昔ながらのガチャポン(手押しポンプ)って結構ごついですね。 それに、ろ過装置があれば飲み水としても使えるかも、と思います。

 現状の井戸の様子です。
井戸地上

 井戸は随分前から実家にあるのですが、20年前に家を建て直した時に、父がボイド管をいれてコンクリートで補強しました。径は800mmです。井戸を埋めるのは良くない、という説を信じて、実家を設計する時は、井戸の部分だけえぐった平面計画にしています。
あらためて井戸の中を観察すると、そのボイド管の紙が残った状態です。
井戸内部

まずは一度掃除をしないといけないです。

 でも、梯子をこの場所に持ち込むのに苦労しそうで、下りて行く事もままなりません。そこで、避難梯子を通信販売で購入しました。


 避難梯子が到着したら、下りてみて、井戸の底の様子を見てこようと思います。

 知らないことが一杯です。友人からいろいろなアドバイスをいただきましたので、それらを参考にしながら、この井戸を復活させたいと考えました。このBLOG始まって初めての連載シリーズを始めます。

(片桐秀夫)
  
タグ :震災井戸


Posted by katagiri at 23:00Comments(0)防災