2016年08月29日
建材フェアin東京
8/26(金)に東京ビッグサイトで開催された建材フェアに行ってきました。
かなり大きい会場で、たくさんのメーカー等が出展されていました。

会場の東京国際展示場
今回一般の方は対象になっておらず、いわゆる業界の方々だけでしたが、来場者数はかなりいたと思われます。
近年の環境配慮、特に夏の猛暑対策に関する商品が多くみられました。

会場の様子

サーモグラフィカメラで見たスカイツリー

窓ガラスの比較

窓の外側に取付けるブラインド

ロールスクリーン
この会場のみならず、普段から多くの情報が業界内には飛び交っています。
お客様にとって何が適切な商品・情報なのか?
今までもそうでしたが、これからもますます私たちには幅広い専門知識・能力が問われていくんだなと改めて考えさせられた1日でした。
(鈴木)
かなり大きい会場で、たくさんのメーカー等が出展されていました。
会場の東京国際展示場
今回一般の方は対象になっておらず、いわゆる業界の方々だけでしたが、来場者数はかなりいたと思われます。
近年の環境配慮、特に夏の猛暑対策に関する商品が多くみられました。
会場の様子
サーモグラフィカメラで見たスカイツリー
窓ガラスの比較
窓の外側に取付けるブラインド
ロールスクリーン
この会場のみならず、普段から多くの情報が業界内には飛び交っています。
お客様にとって何が適切な商品・情報なのか?
今までもそうでしたが、これからもますます私たちには幅広い専門知識・能力が問われていくんだなと改めて考えさせられた1日でした。
(鈴木)
Posted by katagiri at
15:37
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2016年07月19日
I様邸 改修工事
静岡市葵区伝馬町通り沿いのI様邸改修工事が終了しました。

これまで店舗として使っていた部分を住宅の一部として改修する工事でした。
店舗は先代の社長の時代、40年以上前に建てたものです。↓は施工前の写真です。

店舗の中を解体していると、昔の工法や材料が露わになりますが、予想外のこともあったりして、現地で細かな設計変更をしながらの工事でした。

窓や開口部を大きめにとったことで明るい空間になりました。

久しぶりにホームページも更新しました。
http://www.kata-giri.co.jp/wp/news/187.html
(片桐秀夫)
これまで店舗として使っていた部分を住宅の一部として改修する工事でした。
店舗は先代の社長の時代、40年以上前に建てたものです。↓は施工前の写真です。
店舗の中を解体していると、昔の工法や材料が露わになりますが、予想外のこともあったりして、現地で細かな設計変更をしながらの工事でした。
窓や開口部を大きめにとったことで明るい空間になりました。
久しぶりにホームページも更新しました。
http://www.kata-giri.co.jp/wp/news/187.html
(片桐秀夫)
2016年07月04日
【井戸復活プロジェクト】配管とポンプの設置【8】
配管ルートが確保できたので、給排水業者の方に連絡すると、その次の日に来てくれました。これまで暇な時に作業を進めていたのですが、ついに配管です。
床下の配管をするのが困難だったようですが、配管とポンプの設置は完了しました。

塩ビパイプをサドルを使用して井戸に取り付けていきます。(先端にはフート弁を設置)

配管後の様子

ポンプ設置の様子
そして、いよいよ、レバーを動かしてみると・・・

無事、井戸水が出ました。
水は無色透明で、ごみが混ざるようなこともありません。始めは生ぬるい水が出ていたのですが、5回ほどレバーを操作すると、すぐに冷たい水になります。井戸の水は1年中16度だそうで、夏は井戸水が冷たく感じるようです。10回くらい操作すると、ポンプ本体の表面にうっすらと結露してきます。外気温よりも冷たい証拠です。
整理すると、ポンプまでの配管は以下のようになっています。

このポンプは「吸い込み揚程 7m」ということでした。今回は水平距離が2mあるので、この部分を計算に加えると、7mを超えてしまいます。ただ、高さだけを勘案すれば、水面よりポンプの設置場所までは7mというところです。なので、水を汲み上げることができるかどうか心配だったのですが、問題なく汲み上げることができました。
初めに1回だけ呼び水を入れましたが、吸い込み口につけたフート弁のおかげか、その後は1日置いても呼び水が無くとも汲み上げることができました。
レバーはそれなりに重いのですが、女性の方でも操作できました。息子(4歳)にレバーを押してもらったのですが、さすがに無理でした。
そんな訳で、配管は成功。これで一段落ですが、まだ、井戸に蓋を取り付けていないので、雨水が入り放題です。次は蓋の整備を考えます。
(片桐秀夫)
床下の配管をするのが困難だったようですが、配管とポンプの設置は完了しました。
塩ビパイプをサドルを使用して井戸に取り付けていきます。(先端にはフート弁を設置)
配管後の様子
ポンプ設置の様子
そして、いよいよ、レバーを動かしてみると・・・
無事、井戸水が出ました。
水は無色透明で、ごみが混ざるようなこともありません。始めは生ぬるい水が出ていたのですが、5回ほどレバーを操作すると、すぐに冷たい水になります。井戸の水は1年中16度だそうで、夏は井戸水が冷たく感じるようです。10回くらい操作すると、ポンプ本体の表面にうっすらと結露してきます。外気温よりも冷たい証拠です。
整理すると、ポンプまでの配管は以下のようになっています。

このポンプは「吸い込み揚程 7m」ということでした。今回は水平距離が2mあるので、この部分を計算に加えると、7mを超えてしまいます。ただ、高さだけを勘案すれば、水面よりポンプの設置場所までは7mというところです。なので、水を汲み上げることができるかどうか心配だったのですが、問題なく汲み上げることができました。
初めに1回だけ呼び水を入れましたが、吸い込み口につけたフート弁のおかげか、その後は1日置いても呼び水が無くとも汲み上げることができました。
レバーはそれなりに重いのですが、女性の方でも操作できました。息子(4歳)にレバーを押してもらったのですが、さすがに無理でした。
そんな訳で、配管は成功。これで一段落ですが、まだ、井戸に蓋を取り付けていないので、雨水が入り放題です。次は蓋の整備を考えます。
(片桐秀夫)
2016年07月01日
【井戸復活プロジェクト】配管ルートの確保【7】
しばらく、仕事が多忙だったのでそのままだったのですが、配管ルートの検討と確保を行いました。
井戸は実家の建物に囲まれた部分にあり、その場で水を汲み上げても、使いたい場所まで運ぶ必要があります。
そこで、井戸の直上ではなく、2mほど床下を配管して、勝手口の脇まで水が出るようにすることにしました。
ポンプの選定も、それを見越したものにしました。(一般的なガシャポンでは井戸の直上に設置する必要がある。)
勝手口の脇まで配管するためには、建物に穴を開ける必要があります。
建物は鉄筋コンクリート造なので、コア抜きと呼ばれる方法で穴を開けます。
ここで重要なのは、鉄筋コンクリートの鉄筋を切らないことです。
以前、当BLOGで紹介しました鉄筋探査器で、鉄筋の位置を推定し、穴を開けたところ、
無事、鉄筋を避けて穴を開けることに成功しました。


次回は配管とポンプの設置になります。
(片桐秀夫)
井戸は実家の建物に囲まれた部分にあり、その場で水を汲み上げても、使いたい場所まで運ぶ必要があります。
そこで、井戸の直上ではなく、2mほど床下を配管して、勝手口の脇まで水が出るようにすることにしました。
ポンプの選定も、それを見越したものにしました。(一般的なガシャポンでは井戸の直上に設置する必要がある。)
勝手口の脇まで配管するためには、建物に穴を開ける必要があります。
建物は鉄筋コンクリート造なので、コア抜きと呼ばれる方法で穴を開けます。
ここで重要なのは、鉄筋コンクリートの鉄筋を切らないことです。
以前、当BLOGで紹介しました鉄筋探査器で、鉄筋の位置を推定し、穴を開けたところ、
無事、鉄筋を避けて穴を開けることに成功しました。
次回は配管とポンプの設置になります。
(片桐秀夫)
2016年06月22日
木造住宅の耐震診断と耐震改修
6/21・22の二日間に渡り、日本建築防災協会主催の
「国土交通大臣登録 木造住宅の耐震診断資格者講習」と「木造住宅の耐震改修技術者講習会」に参加してきました。
これまで木造住宅の耐震基準(構造の基準)は何度か改訂されてきていますが、
既存の木造住宅を現在の耐震基準(いわゆる新耐震基準)に照し合せて、大地震に遭遇した時に倒壊するのかしないのかを判断する資格者と、「倒壊する」いう判定が出た場合にどうすれば「倒壊しない」になるかを計画する技術者を養成する講習会です。
その時々においては最新とされてきた技術や理論、長い間培われてきた伝統的な技術(慣習)も、不幸にして起こった数々の災害(被害)等により、法や基準の修正・改正がされてきています。
二か月前に起こりました熊本地震の調査結果も資料として紹介がありました。
古い建物もそうですが、現耐震基準で建てられているはずの建物が倒壊していました。
増築や改修をした建物の倒壊が目につきました。
原因を探ってみると接合部等の構造的(施工的)な不備だったり、無謀な改修や増築だったり・・・
施主の要求やコスト、施工会社の考え方や現場の状況等様々な事情が重なってのことだと推測されますが・・・。
今回は耐震診断ということでしたが、
設計者として施工管理者として、「建物を計画する」「現場を指揮監督する」ということについて改めて考えさせられた講習会でした。
(鈴木)

「国土交通大臣登録 木造住宅の耐震診断資格者講習」と「木造住宅の耐震改修技術者講習会」に参加してきました。
これまで木造住宅の耐震基準(構造の基準)は何度か改訂されてきていますが、
既存の木造住宅を現在の耐震基準(いわゆる新耐震基準)に照し合せて、大地震に遭遇した時に倒壊するのかしないのかを判断する資格者と、「倒壊する」いう判定が出た場合にどうすれば「倒壊しない」になるかを計画する技術者を養成する講習会です。
その時々においては最新とされてきた技術や理論、長い間培われてきた伝統的な技術(慣習)も、不幸にして起こった数々の災害(被害)等により、法や基準の修正・改正がされてきています。
二か月前に起こりました熊本地震の調査結果も資料として紹介がありました。
古い建物もそうですが、現耐震基準で建てられているはずの建物が倒壊していました。
増築や改修をした建物の倒壊が目につきました。
原因を探ってみると接合部等の構造的(施工的)な不備だったり、無謀な改修や増築だったり・・・
施主の要求やコスト、施工会社の考え方や現場の状況等様々な事情が重なってのことだと推測されますが・・・。
今回は耐震診断ということでしたが、
設計者として施工管理者として、「建物を計画する」「現場を指揮監督する」ということについて改めて考えさせられた講習会でした。
(鈴木)
2016年06月13日
鉄筋コンクリートに穴を開ける前に
鉄筋コンクリートに配管を通すときは、コンクリートを打設する前に、予め、ボイド管と言われる紙管を通しておきます。そうすることで、鉄筋と干渉しないように穴を開けることができます。
しかし、改修工事等で、出来上がった鉄筋コンクリートに穴を開ける必要のある場合があります。この場合には鉄筋を切断しないようにすることが重要です。
鉄筋コンクリートのどこに鉄筋が入っているのか? 以前は、レントゲン写真みたいなものをとり、鉄筋の位置を把握したりしていました。レントゲン写真は現場で行いますが、とても大掛かりなもので現像時間もかかります。放射能被爆の問題もあります。
もっと簡易に鉄筋の位置を知る事ができないかと、探していたところ、以下のような製品をみつけました。
ボッシュ社製 デジタル探査機 GMS120
このタイプの探査機は以前にも使ったことがありますが、コンクリートから鉄筋への深度(=かぶり厚さ)が大きい場合、ほとんど役に立ちませんでした。この探査機ですと、カタログスペックで「最大探知深さ120mm」とうたっています。念のために、コールセンターに電話して聞いてみましたが、当社の目的に沿っているように思ったので、思い切って購入しました。
早速、鉄筋コンクリートの壁に当てて使用してみました。結論から言えば、ほぼ正確に鉄筋の位置を知る事ができました。今まで使った探査機とはかなり違います。
実際に使った様子を紹介します。
まず、コンクリートに探査機をあてます。

液晶画面のバーが全点灯していません。この状態は、ここには鉄筋がない、ということです。
このまま左右に探査機を動かすと、

このように液晶画面が全点灯する場所があります。これが鉄筋の位置です。同じように左右をずっと動かしていくと、縦方向の鉄筋がある位置が次々と判ります。
同じように探査機を横向きにし、上下に探査機を動かすと横方向の鉄筋の位置が判ります。

このようにして判った鉄筋の位置を、赤色のビニールテープで印しました。ここで、改めて探査機を動かしてみると、鉄筋のある位置とない位置が把握できていることが判ります。


当工務店で請負う仕事は、大工工事こそ自社施工で行いますが、多くの工事を専門の協力業者に依頼します。しかし、協力業者にそのまま投げるのではなく、このような鉄筋の位置の把握を行って、誤りのない工事を依頼することは工務店としてのやらなければいけないことだと思います。これからもより良い工事を行うことができるように努力していきたいと思います。
(片桐秀夫)
しかし、改修工事等で、出来上がった鉄筋コンクリートに穴を開ける必要のある場合があります。この場合には鉄筋を切断しないようにすることが重要です。
鉄筋コンクリートのどこに鉄筋が入っているのか? 以前は、レントゲン写真みたいなものをとり、鉄筋の位置を把握したりしていました。レントゲン写真は現場で行いますが、とても大掛かりなもので現像時間もかかります。放射能被爆の問題もあります。
もっと簡易に鉄筋の位置を知る事ができないかと、探していたところ、以下のような製品をみつけました。
ボッシュ社製 デジタル探査機 GMS120
このタイプの探査機は以前にも使ったことがありますが、コンクリートから鉄筋への深度(=かぶり厚さ)が大きい場合、ほとんど役に立ちませんでした。この探査機ですと、カタログスペックで「最大探知深さ120mm」とうたっています。念のために、コールセンターに電話して聞いてみましたが、当社の目的に沿っているように思ったので、思い切って購入しました。
早速、鉄筋コンクリートの壁に当てて使用してみました。結論から言えば、ほぼ正確に鉄筋の位置を知る事ができました。今まで使った探査機とはかなり違います。
実際に使った様子を紹介します。
まず、コンクリートに探査機をあてます。
液晶画面のバーが全点灯していません。この状態は、ここには鉄筋がない、ということです。
このまま左右に探査機を動かすと、
このように液晶画面が全点灯する場所があります。これが鉄筋の位置です。同じように左右をずっと動かしていくと、縦方向の鉄筋がある位置が次々と判ります。
同じように探査機を横向きにし、上下に探査機を動かすと横方向の鉄筋の位置が判ります。
このようにして判った鉄筋の位置を、赤色のビニールテープで印しました。ここで、改めて探査機を動かしてみると、鉄筋のある位置とない位置が把握できていることが判ります。
当工務店で請負う仕事は、大工工事こそ自社施工で行いますが、多くの工事を専門の協力業者に依頼します。しかし、協力業者にそのまま投げるのではなく、このような鉄筋の位置の把握を行って、誤りのない工事を依頼することは工務店としてのやらなければいけないことだと思います。これからもより良い工事を行うことができるように努力していきたいと思います。
(片桐秀夫)
2016年06月06日
【井戸復活プロジェクト】井戸ポンプが届きました【6】
井戸内の水をどうやって汲み出すのか、いろいろと考えました。
普通に家庭で井戸水を利用するのであれば、電動ポンプを利用すれば良いです。
ただ、電動ポンプですと、電源が必要です。もしも地震を被災して停電したら水が汲みだせません。
発電機やバッテリーを利用すれば電源は確保できますが、ガソリンがなくなったり、
バッテリーを使い切ってしまえばおしまいです。
そう考えると、人力によるポンプが良いナ、と思いました。
ネットで検索を掛けると、様々な人力ポンプがあります。
むかしながらの「ガシャポン」がシンプルで良いのですが、「ガシャポン」の弱点は2つあります。
一つは、ガシャポンそのものを井戸の直上に設置しなければいけないということ。
もう一つは、ガシャポンから出た水は、その場で排出しないといけないということです。
今回、利用しようとしている井戸は、建物の中にあり、上記2つがどちらもネックになります。
そこでさらにネットで検索を掛けると、その2つの問題をどちらも解決できる井戸ポンプがありました。
普通のガシャポンよりも高価だったのですが、デザインもモダンな感じで、「面白いナ」と思い、
取り寄せてしまいました。


これなら、井戸よりも離れたところに設置できるし、汲みだされた水を配管して、その先に家庭用の
浄水器を取り付けることも可能なようです。
<続く>
(片桐秀夫)
普通に家庭で井戸水を利用するのであれば、電動ポンプを利用すれば良いです。
ただ、電動ポンプですと、電源が必要です。もしも地震を被災して停電したら水が汲みだせません。
発電機やバッテリーを利用すれば電源は確保できますが、ガソリンがなくなったり、
バッテリーを使い切ってしまえばおしまいです。
そう考えると、人力によるポンプが良いナ、と思いました。
ネットで検索を掛けると、様々な人力ポンプがあります。
むかしながらの「ガシャポン」がシンプルで良いのですが、「ガシャポン」の弱点は2つあります。
一つは、ガシャポンそのものを井戸の直上に設置しなければいけないということ。
もう一つは、ガシャポンから出た水は、その場で排出しないといけないということです。
今回、利用しようとしている井戸は、建物の中にあり、上記2つがどちらもネックになります。
そこでさらにネットで検索を掛けると、その2つの問題をどちらも解決できる井戸ポンプがありました。
普通のガシャポンよりも高価だったのですが、デザインもモダンな感じで、「面白いナ」と思い、
取り寄せてしまいました。
これなら、井戸よりも離れたところに設置できるし、汲みだされた水を配管して、その先に家庭用の
浄水器を取り付けることも可能なようです。
<続く>
(片桐秀夫)
2016年05月14日
わが家の専門家診断 説明会
昨晩、5月13日(金)夜に、静岡市役所で開催された「静岡市わが家の専門家診断説明会」に参加してきました。
静岡県では「TOUKAI-0」という事業を立ち上げ、建物の耐震化に取り組んでいます。それをベースに各々の各市町で独自色を加えて、事業が実行されています。
当社では、片桐秀夫が耐震診断補強相談士として、2002年の開始当時よりこの事業に参加しており、昨年度までに178件のお宅の無料診断をさせていただきました。また、その中で34件のお宅の耐震改修工事を施工させていただきました。当方で無料診断をしても、その後、他社で建て替えたり、補強工事を行った事例もあります。無料診断については、静岡市の委託で行っているという立場もあり、露骨な営業活動は避け、フェアな対応をするようにしています。
先に起こりました熊本地震では、犠牲者の死亡原因の大半が建築物の倒壊によるものでした。昨晩の説明会では、静岡市職員の熊本での応急危険度判定活動の報告も行われましたが、倒壊した建物の大半が「旧耐震」の建築物だったそうです。
日本の建築基準法では、地震に強い建築物にするための構造規定が設けられています。地震の力が建築物に対してどのように影響を及ぼし、倒壊に至るのか、地震がある度にそのメカニズムが研究されてきていまた。1978年(昭和53年)に起きた宮城県沖地震の辺りを契機に建築基準法の耐震に関する規定を引き上げる動きがあり、1981年(昭和56年)6月1日に建築基準法が改正されました。この日を境に、以前のものを「旧耐震」、新しいものを「新耐震」と呼んでいます。
実を言うと、その後、1995年(平成7年)の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の後、2000年(平成12年)にも建築基準法の構造規定は改正されているので、これ以前の建物は現行の建築基準法よりも耐震性に関しては不十分と言えます。その後も細かな改正が繰り返されていますが、大地震の際に「旧耐震」の建物に被害が大きいことから、この「TOUKAI-O」についても「旧耐震」の建物が対象となっています。
静岡県では木造住宅の耐震化率を95%まで引き上げたい、ということです。昨年度末の時点で、88.9%の木造住宅の耐震化が達成できているようですが、まだ目標には届かないとのこと。そこで、本来ならば昨年度で終了する予定だったこの事業も「第2次耐震改修促進計画」の元、継続されることになりました。
当社では、引き続き、静岡市の「TOUKAI-0」わが家の専門家診断事業に協力させていただき、精密診断、補強工事も承っております。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。(今日はちょっとだけ営業モード)
最後に、昨晩配布された静岡県のリーフレットを掲載しておきます。
(画像をクリックすると拡大表示されます。)


(片桐秀夫)
静岡県では「TOUKAI-0」という事業を立ち上げ、建物の耐震化に取り組んでいます。それをベースに各々の各市町で独自色を加えて、事業が実行されています。
当社では、片桐秀夫が耐震診断補強相談士として、2002年の開始当時よりこの事業に参加しており、昨年度までに178件のお宅の無料診断をさせていただきました。また、その中で34件のお宅の耐震改修工事を施工させていただきました。当方で無料診断をしても、その後、他社で建て替えたり、補強工事を行った事例もあります。無料診断については、静岡市の委託で行っているという立場もあり、露骨な営業活動は避け、フェアな対応をするようにしています。
先に起こりました熊本地震では、犠牲者の死亡原因の大半が建築物の倒壊によるものでした。昨晩の説明会では、静岡市職員の熊本での応急危険度判定活動の報告も行われましたが、倒壊した建物の大半が「旧耐震」の建築物だったそうです。
日本の建築基準法では、地震に強い建築物にするための構造規定が設けられています。地震の力が建築物に対してどのように影響を及ぼし、倒壊に至るのか、地震がある度にそのメカニズムが研究されてきていまた。1978年(昭和53年)に起きた宮城県沖地震の辺りを契機に建築基準法の耐震に関する規定を引き上げる動きがあり、1981年(昭和56年)6月1日に建築基準法が改正されました。この日を境に、以前のものを「旧耐震」、新しいものを「新耐震」と呼んでいます。
実を言うと、その後、1995年(平成7年)の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)の後、2000年(平成12年)にも建築基準法の構造規定は改正されているので、これ以前の建物は現行の建築基準法よりも耐震性に関しては不十分と言えます。その後も細かな改正が繰り返されていますが、大地震の際に「旧耐震」の建物に被害が大きいことから、この「TOUKAI-O」についても「旧耐震」の建物が対象となっています。
静岡県では木造住宅の耐震化率を95%まで引き上げたい、ということです。昨年度末の時点で、88.9%の木造住宅の耐震化が達成できているようですが、まだ目標には届かないとのこと。そこで、本来ならば昨年度で終了する予定だったこの事業も「第2次耐震改修促進計画」の元、継続されることになりました。
当社では、引き続き、静岡市の「TOUKAI-0」わが家の専門家診断事業に協力させていただき、精密診断、補強工事も承っております。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。(今日はちょっとだけ営業モード)
最後に、昨晩配布された静岡県のリーフレットを掲載しておきます。
(画像をクリックすると拡大表示されます。)


(片桐秀夫)
2016年05月06日
【井戸復活プロジェクト】井戸内の清掃【5】
さて、井戸内の清掃ですが、自分でやると危険が伴うので、受水槽の清掃等を請け負う業者さんにお願いしてみました。
水中ポンプで井戸内の水を排出すると、ある程度は水位が下がるのですが、そこからは井戸水が次々と供給されて水位が下がらない状況でした。これは前回と同じです。

井戸内にもぐって、壁にへばりついたボイド管(コンクリートを固める時に使用する紙管)をはがし、搬出してもらいます。井戸内の水は相変わらず16度のようで、作業する方は寒がっていました。壁をきれいにした後は、井戸の底の部分の清掃もお願いしました。ボイド管の残骸が結構、落ちていました。底まで下りていくと、腰のあたりまで水に浸かってしまうようで、最後は網ですくってもらいました。

底は砂状になっているらしく、歩くと砂を巻き上げて、水が濁ってしまうようです。それでも、ごみの清掃はできたので、これでしばらく置いてみて、再び、水質検査をしてみようと思います。ゴミを除去したことで、一般細菌が減るのかどうか、興味のあるところです。

また、今のままでは雨水がそのまま入り込んでしまうし、外気とも触れているので、細かなゴミが入りやすい状況です。どうやって蓋をすべきかも考えていきたいと思います。
(片桐秀夫)
水中ポンプで井戸内の水を排出すると、ある程度は水位が下がるのですが、そこからは井戸水が次々と供給されて水位が下がらない状況でした。これは前回と同じです。
井戸内にもぐって、壁にへばりついたボイド管(コンクリートを固める時に使用する紙管)をはがし、搬出してもらいます。井戸内の水は相変わらず16度のようで、作業する方は寒がっていました。壁をきれいにした後は、井戸の底の部分の清掃もお願いしました。ボイド管の残骸が結構、落ちていました。底まで下りていくと、腰のあたりまで水に浸かってしまうようで、最後は網ですくってもらいました。
底は砂状になっているらしく、歩くと砂を巻き上げて、水が濁ってしまうようです。それでも、ごみの清掃はできたので、これでしばらく置いてみて、再び、水質検査をしてみようと思います。ゴミを除去したことで、一般細菌が減るのかどうか、興味のあるところです。
また、今のままでは雨水がそのまま入り込んでしまうし、外気とも触れているので、細かなゴミが入りやすい状況です。どうやって蓋をすべきかも考えていきたいと思います。
(片桐秀夫)
2016年04月28日
【井戸復活プロジェクト】水質検査の結果-1【4】
前回の記事で取り出した水について、水質検査の結果が送られてきました。今回は最も簡易なビル管法11項目のものです。

これを見ると、一般細菌が既定の値をオーバーしていますが、大腸菌を含め、他の値は規定値内です。飲料水としては、この状態では飲めませんが、もう少し整備すれば非常用の水にはなりそうな感触はあります。
今の状態では、井戸は雨水がそのまま入ってしまう状態ですし、外気とも常に触れている状態です。それに、ボイド管の残骸が残っているし、井戸の中に落ちてしまったものもあるので、その中に細菌が繁殖している可能性もあります。
水質検査をしてくれた業者は、受水槽の清掃もするそうなので、ついでに井戸内の清掃も頼んでしまいました。井戸内の清掃をしてどうなるか?が、次のステップです。
(片桐秀夫)

これを見ると、一般細菌が既定の値をオーバーしていますが、大腸菌を含め、他の値は規定値内です。飲料水としては、この状態では飲めませんが、もう少し整備すれば非常用の水にはなりそうな感触はあります。
今の状態では、井戸は雨水がそのまま入ってしまう状態ですし、外気とも常に触れている状態です。それに、ボイド管の残骸が残っているし、井戸の中に落ちてしまったものもあるので、その中に細菌が繁殖している可能性もあります。
水質検査をしてくれた業者は、受水槽の清掃もするそうなので、ついでに井戸内の清掃も頼んでしまいました。井戸内の清掃をしてどうなるか?が、次のステップです。
(片桐秀夫)